2008年09月07日

●聖☆おにいさん

070908.jpgネットを徘徊していたら、ちょっと衝撃的な漫画と出会ってしまって。なんやら主人公がイエス・キリストとブッダだと言うではないですか。

タイトルは「聖☆おにいさん」

表紙をみた瞬間、えも言えぬトキメキのようなものを感じてしまいました。思春期に、誰もが一度は禅の本を読みあさったり、ガンダーラ仏に惚れてみたり、宗教哲学入門系の本を読んでみたり、宗教画に描かれているシンボルについて調べたり…しますよね?(するのか?)

この作品の中では、そのブッダとイエスが友達同士という斬新な設定。休暇で下界に降りて来た二人は、立川のアパートに同居しながら人間のような生活を満喫するとかそういう内容らしく、あらすじを読んだと同時に…

紀伊國屋に走って行って来た。(シアトルにもあります)
ツッカケ履いて肝心のヅラを忘れたとか、もうとにかくそんな勢いで。

出版社名やらなんやら確認せずに、ただひたすら「聖☆おにいさん」だけで行ってしまったので、探せるかどうか焦りました。南無三!

しかし、そこには後光をさすかのように光り輝く「聖☆おにいさん」が!(1巻のみ)
「聖☆おにいさん」、降臨!

期待を裏切られずに面白かったです。イエスとブッダの間に流れる空気だとか間が絶妙で、なんだかしらないけど、ほんわか癒されもする。最初からずっと笑いっぱなしです。二人が漫才する時の芸名はパンチとロン毛だし、イエスが満員電車に乗れば、頭の荊冠が隣りのおじさんにチクチク当たって「シド・ヴィシャスか!」と怒られたり、洗礼の形式は、カナヅチのイエスの為にハードルを下げに下げたヨハネの優しさ、だとか、ちょっとこれは反則だろうって位面白いです。

しかし、例えば敬虔なクリスチャンにこれを読ませたらどうなるんだろう?例えばマダムのママとか…。ちなみに、ママはその昔、ブラックサバスのレコードが悪魔信仰だと言って、小さいマダムともっと小さい妹に割らせた過去があります。ガクガクブルブル…。

ママがこの本を見たら?
残念だけど、この冗談は通じないんだろうなぁ。(つД`)グスン

ちなみに、マダムの子供の頃の夢は牧師さんだったそうです。ある程度大人になって色々知ってからは、教会すら行ってないそうです。

そういえば、マダムの実家のあるテキサスは、シアトルと違って教会だらけでビックリします。テキサスを含む中西部から南東部(アメリカのおよそ1/4位)はバイブル・ベルトと呼ばれ、信仰に熱心な地帯だそうです。

…さて、この漫画を読んだら、思春期に読んでいたそっち関係の本を今一度読みたくなっています。こちらで買うと高いので、日本に帰るまでは買うのを我慢我慢、我慢…あ、聖痕が…。(笑)