●電話の博物館
シアトルには、かなりひっそりと辺鄙な場所に電信電話の博物館ことThe Vintage Telephone Equipment Museum(The Museum of Communications)があります。
1800年代からの電話の歴史や交換機の事が、実際の機械や電話機を見て触れて動かす事の出来る博物館。そして、通常開館は火曜日のみ!しかも2時クローズ!入館料は募金!という、面白い博物館でもあります。
ちゃんと博物館としての設備の整った場所とは違います。それはそれは、雑然とした、色々な機材をこれもあれも置いてしまったようなとてもマニアな場所。もちろん、詳細な説明が記載されたパネルが設置されているような所ではありません。
が、そんなパネルの代わりに…
説明係として、その道で何十年も働いてきたといったベテランおじいちゃん達がたくさんウロウロしています。ある意味すごい贅沢。
しかし、正直、私は電話については全くわからないので、おじいちゃんの話す単語(電話に関する専門用語)が理解できません。
ある模型を指差しながら
「これはね、ビィビィブウゥブゥバァでね、知ってる?」
宇宙語!?
「ワカリマセン…」
「あぁ、そう。ビィビィブウゥブゥバァってのはね、二つの電話を繋ぐブブバァビビィでね。」
…ワ、ワカンナイ…
しかし、知りたい人にとってはとても親切な博物館だと思います。一から十まで懇切丁寧に教えてくれます。もちろん、貴方が全くわからんちんの場合は、おじいちゃんもそれを察知して優しくどこかに去ってくれます。しかし、また別のおじいちゃんがもれなく声をかけてきます。(笑)
しかし!私が一つだけ、とっても興味津々のものがありました。
館内に設置された等身大の電信柱に電線…恐らくこれは電線の張り方等の見本としてあるのでしょうが、その電線からは、なんとスニーカーまでご丁寧にぶら下がっているではないか!(笑)
「あんな風にスニーカーがよくぶら下がっていますが、一体なんでしょう?」
しかし、おじいちゃんは一言。
「……ん〜、分かんないね〜。なんだろな。」
ダメだこりゃ〜!
きっと、おじいちゃんは、そんな質問じゃなくて電信電話に関する質問しなさいよ、と思った事でしょう…。というわけで、シアトルにお越しの電話マニア(いるのか?)の方は必見の、電信電話に関する博物館でした。画像はこちら→flickrへ