●10日目 - エジンバラ
当分、ライブの予定がないので遠出をする事にしました。今回ブリットレイルパスを購入しているので、期間内はどんな遠くもレイルパスで行けます。
という事で、スコットランドに行く事にしました。目指すは、私が大学2年の時にも訪れたエジンバラ。マンチェスター・ピカデリー駅から、エジンバラまで湖水地方経由で向かいました。ヴァージン・トレインの車内でサンドウィッチと紅茶を楽しみながら、牧歌的な景色を眺め、とても快適なエジンバラまでの旅でした。
エジンバラのウェイバリー駅に到着し、マンチェスター滞在中オンラインで予約しておいたシスルホテルへ。ひっさびさのエジンバラ。最初に来たときはどーんよりした天候と、黒く煤けた建物に少々ビビったけど、陽気なスコティッシュにホッとした。相棒はスコットランドは今回が初めて。前から、スコットランドは親切な人が多いよ!!と話していたせいか、実際それを肌で感じて「本当だ、いい所だ。僕はこういう天気大好きだし」と、私よりもエジンバラを気に入った様子だった。なによりも、赤毛の相棒が歩いていても誰も変な目で見ない。
何故か赤毛ってだけでロンドンなどでは道行く人がジロッと見たりしている事、私も気がついていました。前ニューキャッスルに行った時、これはイングランド北部でスコットランドに近いけれども、ここの街の人達はもっとひどかった。特に子供。相棒に向かって「ジンジャーヘアー!」とゲラゲラ指差しながら叫んだりひどかったです。多分悪気はないんだろうけど。そういえば、ニューキャッスルの子供は、私の事もクスクスと笑いながら見てたなぁ。日本人って珍しいのかな?そういう子に限って、こっちがハローとか言うとめちゃくちゃびっくりして真っ赤な顔してうつむくから面白いです。
ホテルに荷物を置いて、早速街にでました。まず、エジンバラ城。しかし、閉館まで30分しかない。しかも、料金が結構高い。ゲート前で躊躇していると、丁度城から出て来たお客が「お£○○分の価値がないわ」と口にしていた。そこで「よし、やめよう!」という事になり、ロイヤルマイルの散歩に出た。自分、今回の旅でせっかくなので行きたい所があったんです。それはネス湖。毎回イギリスに来る度に遠くて行けなかったので、今回は絶対行きたかった。ケイシーも乗り気になった。ロイヤルマイルを歩いていると、丁度ネス湖ディスカバリーセンターというのがあり、下調べに、そこで上映されるネス湖のフィルムを観る事にした。
フィルムは3D眼鏡で見る立体映像。ヒゲのおじさんが進行役で出てくる。このおじさんは有名なネッシー研究家らしい。もう内容は忘れてしまった。ケイシーはバカにするように、ここら辺の3Dの技術はやっぱり遅れてるよななんて言っている。日本に比べたらアメリカも遅れてる所たくさんあるが、確かに3Dはアメリカは進んでいそうだなんて思う。
遠くからバグパイプの音色が聞こえてくるのもスコットランドの街の良い所。この日は合計3人のバグパイパーを見かけた。そして、ケイシーのゴールは「ハギス」を食べる事。早速パブに入って、ケイシーはハギス、私はストロガノフ、相棒は何か(忘れた)を食べた。
ハギスは私も初めて見た。もっとこうボンレスハムみたいな外見をしているのかと思ったら、そのパブで出たものはハンバーグをグチャグチャと潰したようなもの。パブの人が言うには、最近はこういう形のものが普通になってるとか? 後日、マークス&スペンサーに言ったら、さすが、出来合いのハギスまで売っていた。そういえば以前、スコットランドでは、子供達にハギスはどうやって作るの?と聞かれた時、ハギスという動物の肉から作ると言うと聞いたのです。なので、学生時代にエジンバラに来た時、空想の生き物「ハギス」のぬいぐるみが売っているのを見ました。その時買わなかった事を後々後悔したので、今回は買おうと思ったがどこにも売っていませんでした。気がつかなかっただけかな…。
昨日の予定を繰り越して今日お墓参りに行く事になった。ケイシーはお墓参りには興味ないと行って、一人でマンチェスターの町に出て行った。
そうこうするうちに、電車はマカレスフィールドに到着。駅の向こうは小高い丘が連なり、教会の尖塔が見える。のどかな小さい町だった。方角がわからないまま、相棒が適当に「こっちかな?」と歩き出す。町の中心部、ちょっとしたメインストリートはバンクホリデーの為全てお休み。しかし歩いていてびっくりしたのは、こんな小さな町なのに「バング&オルフセン」の直営店があった事。需要があるんだろうか!?
今年、イアン・カーティスが亡くなって丁度25年。厳密に言うと、彼は火葬されているので墓石ではなく、歩道沿いに埋め込まれた石に名前が刻まれている。彼の命日は5月18日だったので、訪れた人も多く、お花やメッセージが残されていた。その中には彼の伯父さんや伯母さん、従姉妹等のメッセージも見受けられた。「これからもずっと君の事忘れる事は絶対にないからね。愛してるよ」と記されていた。甥っ子の若すぎる死にどう感じていたんだろう。もし、生きていたらイアンも48歳。どんなおじさんになってたんだろうなんて考えたらしんみりしてしまった。また、ファンが残して行っただろうジョイ・ディビジョンの絵はがきや、イアン・カーティスのポートレイトがなんとも悲しく雨に濡れていた。そこで、私は例のイアン・ダンスを彼への手向けにトランスミッションを歌いながら踊ったのである。あまりのアホさ加減に自分に失笑。
イアンの残された家族、奥さんと娘は今でもマカレスフィールドに住んでると聞いた。そのイアンの名が刻まれた石の横には何も刻まれてない石が埋め込まれている。相棒によれば、奥さんが亡くなった時にそこに入るんだと言う事だった。相棒はこの小旅行中ずーっとイアンの真似して「デベー!デベー!」と叫んでいた。イアンが奥さんのデビーを呼ぶ時にそんな風に呼んでいたんだと言いながら。(笑)
朝一番で行った場所はEasy Internet cafe。easyは英国内あちこちにあるインターネットカフェで、ロンドンでもお世話になった。マンチェスターでもお世話になった。
マンチェスターの中心部のお店は結構ロンドンにもあるショップの支店が多い。Habitatやウィッタード、ラッシュや、Magmaも…。ロンドンでは買い物がろくにできなかったので、一人でショッピングを楽しんだ。
そこで一件のインド料理屋に入り、皆カレーを注文。ちょっとこの旅行、カレーばっかりじゃんと嫌気のさした私は、メニューの中に「西洋料理」と書かれたコーナーを見つける。とはいっても、オムレツだけ。その中でエビオムレツを注文した。インド料理屋でオムレツとは、自分でもちょっと変だと思いつつ。それと一緒にマンゴーラッシーを注文した。しかし、他店に比べて値段がはる。ビールより高いなんて一体どんなマンゴーラッシーなんだろう。と思っていると、なんと、ピッチャーで来た!(笑)オムレツはまぁまぁ、自分で作ったような(そんな美味しくない)オムレツだった。しかしマンゴーラッシーはすごく美味しかった。
マンチェスター2日目。今日はケイシーも一緒にお出かけです。マークに連絡すると、まず彼の家に来てくれと指示され、彼の住むウィジントンへ。彼の部屋を訪ねてから朝食を食べに行きました。
夕方になって、ライブが行われるマンチェスター近郊のボルトンという町へ移動しました。前回もボルトンではライブを行っていました。当時の状況をちょっと説明すると、それはティーンの子ばかりのパーティー会場。しかし、集まった子たちは全身ピアスや怖い系タトゥー。。。ごっつく厳つい子ばっかりが集まっていました。シッポを巻いて逃げたくなった程です。私たちが演奏を始めると「アメリカ野郎!帰れ!」コール…。私はアメリカ人じゃないもんね〜と他人事のように聞いていた。(笑)
バーミンガムから再び列車に乗ってやってきた所、それはマンチェスターです。マンチェスターピカデリー駅に到着し、ホテルは…再び市中心部からうんと離れたホリデー・イン・エキスプレス。タクシーに乗って取りあえずホテルへ向かう。
所でマークは日本大好き。彼女も日本人。そして、ジョン・ピール・ショーでも曲が流されたり、雑誌にも出てしまうようなミュージシャンです。そんな彼と再会をはたし、この日まずお願いしていたのは、前回連れて行ってもらったスペイン料理のレストラン。お店の名前はわからないけど、ここでパエリヤとぷりぷりなエビのフリッターを食べました。
そこでヨウコさん(ユウコさん?)という日本人女性とオーストラリア人男性のカップルと合流して一緒にお茶しました。彼らは日本で出会ったそう。彼氏は日本滞在のビザが切れたかなにかして国に帰らなければならなくなったが、まだ帰りたくない為ワーホリでイギリスに来たという。で彼女の方も、彼を追ってイギリスに来たという事でした。さらに、彼が将来オーストラリアに帰ったら彼女もついて行くつもりだそうです。う〜ん、熱いなぁ。日本から始まってイギリス、オーストラリアかぁ。二人は本当にラブラブで、私たちがいるにもかかわらず見つめ合ったりチューしたり始終ベッタベタでした…。そこで、ふと視線を移すと、マークがちょっと落ち込んだ表情をしていました…。ちなみに、マークは現在大阪とマンチェスターの遠距離をしているそうで、毎日のように彼女と電話で話していました。頑張れマーク!
本日とうとうロンドンからバーミンガムのライブ会場(パブ)へと旅立ちます。しかし、時間があるので午前中はやっと大英博物館へ。改装後に訪れるのは初めてなのです。入り口は同じだけど、進んでみてびっくり。奇麗なドーム天井で新しく増築?された部屋もたくさん。しかし私の目当ては相変わらずリンドウマンなのです。2500年前のケルト人のミイラ状になったご遺体です。ロンドンに来ると必ずリンドウマンを訪ね、「また来たよ」と挨拶するのです。実はイギリスを訪ねるよりも昔、NHKで彼のドキュメンタリーを見た事があるのです。その為、何か親しみ?を感じるのです。
この日のホテルはバーミンガム郊外のホリデーイン。正直、会場となるパブの近所でもない。なんでこんな場所のホテルをとったのか!と相棒をしばし責める。
この日、ケイシーは飲みまくり。べろんべろんに酔ってかなり失礼な人間に変貌。自分のドラムセットは片付けず、お手伝いに来ていたおじさまの生徒さんカップルが片付けるし、パブの後ろの空き地から我々に向かって木材は投げるは大変でした。そしてさらに飲むぞと、ピーターとケイシーはダウンタウンに消えました。
もういい加減、私を好きな所に行かせてくれ!と爆発し、ロンドン最後の4日目にやっと一人で好きな所に行ってきました。正直一日じゃ全然足りないんだよ…。と思ったら、2時に待ち合わせしようという事で、正味半日もないのでありました。ションボリ。
やっっぱり1フロアじゃモノ足りないよなぁ…と思いつつ次の目的地へそそくさと出発したのであります。リバプールストリート駅からスピタルフィールズマーケット、そしてブリックレーンの裏側の方に行ってみる。
この夜、再びベンジーと会う。ロンドン最後なのでどうしても行きたかったサーチ美術館に男達を連れて行きました。ここは夜8時までオープンというありがたい美術館なのです。この時はThe Triumph of Paintingという事で、油絵中心の展示でした。廊下を歩いていると、ケースの中にとある写真集の開かれた一ページが見えました。何やら血なまぐさい光景。思わず目を覆ったが、処刑の写真が掲載されていた。そんな写真を見た後、とある一室にたどり着いた。