●「雪は天からの手紙」
先日、衝動的にベリーちゃんに一冊の本を送ってくれと頼んでしまいました。それは…
「雪は天からの手紙 - 中谷宇吉郎エッセイ集」
※中谷宇吉郎は、1900年石川県生まれで、ヨーロッパ留学後の1930年に北海道大学に赴任してから雪の研究を始め、世界で初めて人口雪の結晶を作った人です。
雪の結晶の話ほか、科学が中心となったテーマの本ですが、文系脳の私でもこれがなかなか面白い本です。対象が中学生以上だからか?
宇吉郎先生による、初めて成功した六花の人口雪の結晶は、うさぎの毛に凝結させてできたそうです。
なんとも、こんな所でうさぎの毛が活躍していたとは…
そういえば、最初にペットショップで社長(まだ赤ちゃん毛の頃)を触った時の感動は忘れられません。本当にふわっふわで柔らかくて細い細い毛で、世の中にはこんな素晴らしい感触の生き物がいたものだなぁと。
ちなみに、その結晶実験ですが、うさぎの毛を使う以前は金属や木の板を凝結に使っていて、不完全な結晶しかできなかったそうです。繊細なうさぎの毛が、奇麗な結晶を作るのに役立ったのですねぇ。
この本、雪の話だけではありません。もくじを見ると「兎の耳」なんてタイトルのエッセイもあります。おもわず「兎」という漢字にズキーンと反応して読んでみると…
うさぎの耳と体温の事が書かれていました。
今でこそうさぎがポピュラーなペットとなって、うさぎに関する知識も一般的に?広まったかもしれませんが、この頃は、まだまだうさぎが耳で体温調整する事が知られておらず、実験でうさぎの耳をとってしまった医学者の話が枕となったエッセイでした…ガーン…!
それはあくまでも枕の話で、その後に続く話は白米と胚芽米を軸とする科学実験や(国民を踊らせるような?)報道のあり方等の話でした。
さて、ベリーちゃんはこの本と一緒に美味しい無農薬ウーロン茶とエンゼル・パイのいちご(大好物!)を送ってくれたのですが…
エンゼル・パイを食べながらウーロン茶を飲みつつ読めるじゃないですか…これは天からの小包に違いない。
。・゚・(ノД`)・゜・。
ベリーちゃん、どうもありがとう!