2009年03月21日

●おはようからおやすみまで、ラムジー

210309.jpg以前、BBCのKitchen Nightmaresという番組を良く観ていました。有名シェフのゴードン・ラムジー氏が、潰れそうなレストランの建て直しを計るというものです。

その潰れそうなレストランは、一歩厨房に入ってみると本当にすごい惨状で、例えばある印度料理屋では、スーパーで売っている某カレーの素とほぼ全部冷凍の素材(しかも期限切れ)を使って料理を出していたり、他のレストランでは作りおきの前菜が延々冷蔵庫に入ったままだとか、冷蔵庫の野菜が大方腐ってドロドロの謎液体になっていたり…!

それを、ラムジーが体育会系のノリ(ラムジー氏は元プロサッカー選手だそうで)でそのレストランのシェフやらなんやらを罵倒しながら、なんとか建て直しの協力をするのですが…

このラムジーの罵倒、口汚く罵る様が強烈で、お茶の間の私も緊張で正座をし直してしまう程です。

そんなラムジーのゲームがiPod Touchにあります。Hell's Kitchenというものです。(今なら50%オフ)

このヘルズ・キッチンというのも、ラムジーの番組だそうです。(こっちは観た事がない)

まず、皿洗いレベルから始まります。
フロアで客の応対をしながら厨房で料理を作り、客に出す。これだけのゲームです。

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1グループから受けた注文を、全て同時に出せるよう出来上がり時間を考えて厨房で作りますが、レベルが上がるごとに複雑になり、モタモタモタモタする事になります。

次々客がやってきますが、順序よくさばかないといけません。何故か、客は太ったお客さんが多いです。さらに、客を待たせすぎるとキョロキョロしたり「あぁ〜」と奇声を発して催促してきます。これも、レベルアップごとに客足が増えます。非常に忙しいゲームです。

そして、怖いのは…

画面左上、おはようからおやすみまで、アナタを"おっかない顔で"見つめるラムジーがいます…ガクガクブルブル

しかも料理の最中に声をかけてきます。モタついてると「カッモーン!」、良くできると「グーッド、ウェルダン!」等で、このゲームでは残念ながらFワードは言いません。

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最終的に、貴方がモタモタして時間通りにできず、評価がたった二つ☆という悪いものでも、Fワードではなくて「アンビリーバボー」と落胆気味に言われるだけです。

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評価が5つ☆だと、ラムジーの表情も弛緩する。

ちょっと肩すかし。「ラムジーらしく私を罵倒してくれ!」と思いながらゲームを進めてしまいます。(笑)

このゲームには、レシピ・ブックのおまけが付いています。ズッキーニのカネロニやパンナコッタ、ベイクド・ニューヨーク・チーズケーキ…実際作るか分からないけど、ベイクド・ニューヨーク・チーズケーキは食べたい。

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しばしの緊張から解き放たれて、癒しのページ、レシピ・ブック↑

今、私のレベルはジュニア・クックです。この後、クックを経てシェフにならねばなりません。美しくて美味しい料理の影には、さながら戦場のような厨房の存在がある事がわかるゲームです。(ホントか!?笑)