●3日目 - ロンドン
本日もケイシーの案内。まず朝一番に行ったのはビッグベン。ラッセルスクエアからエンバンクメントに向かう。
プラットフォームに降りてみると、朝のラッシュアワーで激混み。走って空いてるドアから滑り込み、ドアが閉まる瞬間…
ケイシーが一人プラットフォームに取り残されていた…
次、次!というジェスチャーをしていた(と思った)ので、次の駅で降りて相棒と二人でケイシーを待つ。しかし何本電車を逃してもケイシーがいない。相棒はラッセルスクエアまで戻り、私は電車を確認する。しかし、いない。一応、ケイシーもロンドン3日目で地下鉄の乗り方はわかるし。なんて思い、二人でエンバンクメントへ向かう。
エンバンクメント駅は前回工事中だった。地下鉄を降りてビックリ。近代的にかっこ良く大変身していた。そして外に出てみると…。いるじゃないですか、彼が。しかも、「何やってるんだよ、遅いよ」なんて。おいおい…。
その後、予定を立ててなかった私はデザインミュージアムに行こうと思いつく。しかし勘を頼りにした結果、最寄りの駅を間違え、思いっきり道に迷った。歩き通しで不機嫌になるケイシー。結局ミュージアムに行くのはやめた。
ったく、これだから日頃から車ばっかり乗ってる甘ちゃんアメリカ人は嫌いよ。(笑)というわけで、取りあえず地下鉄に乗る事にした。
行き先はブリックレーンのあるアルドゲート。ブリックレーンはその昔、ロンドンでグラフィックデザイナーをしているおしゃれ友達が面白い場所だと教えてくれたので、一度は行きたいと思いつつなかなか足が向かなかった町だ。
アルドゲート駅に到着。さらにケイシーの機嫌が悪くなる。なぜなら駅舎が寂れていかにもという感じだったから。さらに、ブリックレーンに到着すると…。どのお店もまだ開店前だった。さらに機嫌の悪くなるケイシー。50m程歩いてホテルに帰って寝ると言い出した。ったく、そんなんじゃロンドン楽しめないぞ。
写真は歩きっぱなしで疲れ、惚けた状態のケイシー。そういえば、ケイシーはイギリス英語が理解できません。売店でボトルに入った水を買おうとしたら、店員が「スパークリングですか?スティルですか?」
ケイシーはそれが理解できず、「ス、スパークリー?」と聞くと、店員が軽蔑しきったようにケイシーを見つめたらしい。『なんだよそれは!? 俺は『水』が欲しいんだよ、『水』が!』…と思いつつ、取りあえず「バブリーじゃない水ください」と訴えたかわいそうなケイシー。
すると店員は白い目でケイシーをじろっと見つめ、あのアクセントで「それは、スティルという意味ですか?」
ケイシーは我々にこの話をしながら「アメリカ人を嘗めてるぜ!」とご立腹。それ以降、我々にはイギリス風アクセントで会話するケイシー。例えば相棒が「フレンチフライを食べよう」と言えば、「それは、チップスという意味ですか?」といった具合。(笑)そんな饒舌なケイシーだが、この水の一件でイギリス人相手には無口へと変貌。(笑)
ケイシーはホテルに戻り、私たちはお昼を食べにサウス・ケンジントンのポーランド料理レストランへ向かった。「ダキーズ」という名前のレストランで、ロンドンに来る度にここに来ます。お昼時だったからでしょうか?予約テーブルばっかりでした。多分、お店の感じから言って、毎日来るお客さんが結構いるのかも?料理的にはシチューっぽい煮込み料理が多いです。私はマッシュルームストロガノフを注文しました。
レストランを出た後、ナチュラルヒストリーミュージアムへ行き、恐竜の展示を堪能し、ホテルに戻った。ケイシーの方はというと、グーグー寝ておりました。(笑)
その後、夕飯を食べに三人で再び出かける。もう一度ピカデリーに行きたいというケイシーの為に、ピカデリーへ。レスタースクエアで下車して歩いていると、黒山の人だかりの映画館が見えた。ハウス・オブ・ホラーとかなんとかいう映画のプレミア上映で、丁度パリス・ヒルトンが赤カーペットにいる時だった。相棒に肩車され、好きでもないのに、写真を撮るミーハーな自分に正直ガックリ。しかし、ケイシーは大興奮。「パリス・ヒルトンはやっぱりゴージャスだ」なんてニヤニヤしながら「ドレスが下がらないよう、胸のあたりを一生懸命上にあげてたの見た?」なんて一日の疲れも吹っ飛んだように話していました。(ただのエロ親父やん!笑)
夕飯は中華街近くのイタリアンレストランへ。シーフードパスタを食べた。美味しかった。アメリカでは、イタリアンもどきのレストランに入ると、ゆで過ぎのぶよぶよパスタが出てくるが(激しくまずい)、イギリスではそうではないみたい。ちゃんとアルデンテの美味しいパスタでした。