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2005年05月26日

●5日目 - バーミンガム

lindow.jpg本日とうとうロンドンからバーミンガムのライブ会場(パブ)へと旅立ちます。しかし、時間があるので午前中はやっと大英博物館へ。改装後に訪れるのは初めてなのです。入り口は同じだけど、進んでみてびっくり。奇麗なドーム天井で新しく増築?された部屋もたくさん。しかし私の目当ては相変わらずリンドウマンなのです。2500年前のケルト人のミイラ状になったご遺体です。ロンドンに来ると必ずリンドウマンを訪ね、「また来たよ」と挨拶するのです。実はイギリスを訪ねるよりも昔、NHKで彼のドキュメンタリーを見た事があるのです。その為、何か親しみ?を感じるのです。

次に行くのはギリシャの間です。パルテノン神殿の破風の彫刻群はいつみても素晴らしいです。イギリス人は世界中からお宝を盗んだわけで、これも本来はギリシャにあるべきものなのかもしれません。…ある人に寄れば、内紛などで粉々になってた可能性もあるとは言うけれども…。

そして、楽しみにしていた日本の間へ!

が〜ん、展示物を入れ替えのため閉鎖中。なんでなんだ〜。デザインミュージアムといい、なんでこんなついてないんだぁ。せっかくのロンドン滞在なのになんとも不運な自分でありました。ガックリ。取りあえず韓国の間に入るが、違うんだよ、違うんだよ、これじゃないんだよと心の中でひっそりと叫び、ガックリと肩を落とし後にしました。

気を取り直して、ユーストン駅からバーミンガムへ出発。前回はレンタカーだったが、列車の方がやはり楽しい。しかし、荷物はでかくて重い。楽器とバックパック、私には一杯一杯。相棒もケイシーも、自分の楽器の他なにやら機材をもって、もっと大変でした。

バーミンガムへ到着後、タクシーを拾うためウロウロ。すっかりイギリス英語にトラウマを持ってしまったケイシーは「タクシー乗り場探さないと」と口で言うだけ。相棒は自分で探そうとする。旅行はそれじゃ埒があかないんだよぅ!と、一人無言で大の大人2人を後に、売店のおっちゃんにタクシー乗り場を聞きに行く。な、なんで英語がろくすっぽできない日本人である自分が、英語を話せるはずのアメリカ人をつれて歩かないといけないんだと…。

bristol.jpgこの日のホテルはバーミンガム郊外のホリデーイン。正直、会場となるパブの近所でもない。なんでこんな場所のホテルをとったのか!と相棒をしばし責める。

バーミンガムと言えば、ハート・オブ・イングランド。工業、産業の中心地です。あらゆるものがここで造られました。車のミニ、ジャガー、バードカスタード(カスタードクリーム)、HPソース(日本でいうブルドッグソース)…etc。そんな工場を眺めながらホテルに到着。

ライブまで半日くらいあるが、駅まではかなり遠い。仕方なくホテルの部屋で休憩し、夕方会場に出かけました。パブの名前はバーミンガムなのに「ブリストル・ペア」

今回のライブの主催は相棒の知り合いのバーミンガム大学の教授。教授とは言え、テクノ音楽を作ってるハイカラなおじさまなのです。出演は、おじさま、おじさまの友人、DJ、我々。

しかし…。スタートになっても誰も来やしない。来たのは、我々を見にわざわざダービーからやってきたピーターという男の子だけ。おじさまは大学で、生徒にアナウンスしたそうですが、誰も興味なかったようです。というわけで、ほぼピーターの為だけに演奏する出演者だった…。

bristol_2.jpgこの日、ケイシーは飲みまくり。べろんべろんに酔ってかなり失礼な人間に変貌。自分のドラムセットは片付けず、お手伝いに来ていたおじさまの生徒さんカップルが片付けるし、パブの後ろの空き地から我々に向かって木材は投げるは大変でした。そしてさらに飲むぞと、ピーターとケイシーはダウンタウンに消えました。

こっちは、おじさま、おじさまの友達、生徒さんカップルと一緒に夜中12時すぎというのにインドレストランへ。この生徒さんカップルはどちらもおっとりとした感じの良い二人でした。そして彼氏の方は今年の3月に日本を旅行したと嬉しそうに話してくれました。とにかく日本の料理がとても美味しかったそうです。ただ、くじらだけは食べられなかったけどねって。くじらって、そんな普通に今時食べられるんでしょうか。彼はJRのパスを持っていたそうなので、あちこち行ったみたいですが、地方によったら極普通にメニューとしてある所があるんでしょうか。

すると、すかさずおじさまは「日本は『科学調査』目的で捕鯨してるって言うしな」と軽蔑したように笑い、その場に私がいる事に気がつき、顔色が変わりました。うむ、捕鯨は私もちょっと前まではなんで?って思ったけど、そんなあなた達だって兎やらなんやら食べるじゃないですか…。なんでこっちの人はクジラって言うと目クジラたてるんだろう。

時計を見るとすでに夜中の2時。ホテルへはおじさまが送ってくれる事になった。しかし、薄々感づいていたものの、おじさんは明らかに方向音痴。いくら郊外の遠い場所とは言えホテルに到着しないのです。タクシーで15分〜20分の距離なのに、道に迷い同じ所をグルグル、とうとう「これは狂気の沙汰だ。ちくしょー、なんで行けないんだ。もうダメだ、これ以上君たちを乗り回させるわけにはいかない。悪いけど駅からタクシーで帰ってくれるかい?」

結局、明け方5時、タクシーを拾ってホテルに戻った。(笑)ホテルに戻ると、な、なんとピーターとケイシーがソファとベッドを占領。こっち、寝る場所ないじゃん。おかげで、眠い目をこすって受付へ行き、明け方5時すぎに新しい部屋を用意してもらう変な客となった。
初めてのバーミンガム、ある意味面白い思い出ができました。

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