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2006年04月01日

●デングリ返しを打ちて喜びたる

miro.jpg千鳥が淵から急いで茶水に戻った。というのも、実は高校時代の友達ニキさんもこの界隈で働いているので、仕事の合間にでも会おうという約束をしていたからだ。

時刻にして夕方4時、私がニキさんと会うにあたって指名したのは

「純喫茶ミロ」

ココはJRの茶水駅、お茶の水橋側の近くにある、狭い狭い路地にコッソリそして長く続いている喫茶店。あの三島も来ていたという噂の喫茶店で、私も学生時代静かにゆっくり話したい時はここに来ていた。

所で、私はここで紅茶(リプトン)を注文せずに、フルーツ紅茶というものを注文した。出て来たものは、ガラス製のポットにゴロゴロと入ったフルーツ。何がすごいかって、リンゴがしっかりうさぎカットになっていたという事。

ニキさんの方は月末で忙しいようだが、仕事を終えてミロに駆けつけてくれた。久しぶりに会うニキさんは相変わらずおしゃれさんでした。そのうち、ふらちゃんが次の用事でお別れ。ニキさんとしばらくミロで話した後

藤田の展覧会に行きたいんだけど…」
と切り出すと、
「あ、もしかしたら美術館が8時まで開いてるかも」

二人で国立近代美術館へ向かいました。
展覧会会場は、ほぼ7時近くにも関わらず老いも若きも案外多くの人が来館していました。

しかし藤田好きとしては、今回丁度この時期日本に帰って来て本当にラッキー。というか、藤田語によって表現すればまさに「デングリ返しを打ちて喜びたる」状態。

乳白色はもちろん、その繊細で柔らかい線、フワフワと描写された魅力的な猫達、隅々まで繊細に微細に描かれた細部、そして作品表面に几帳面にフルネームで書かれたサイン…藤田ワールドにどっぷり浸かっている所で

「閉館まであと10分です。お急ぎください」

のアナウンス。(泣)

戦争画の辺りから慌てて観てまわり、晩年のなんでもお手製のコーナーを楽しめるだけ楽しんで、美術館を後にしました。晩年の藤田は日常生活のものをなんでも自作していたそうです。藤田お手製の帽子を観たときはちょっとした胸のトキメキみたいな物を覚えました。素敵なおじいちゃんだなぁ〜

藤田の20歳代から晩年までの作品が一同に集まり、様々な影響を受けているのがよく分かったし、そして、様々な影響を受けつつそれを自分なりに昇華し、藤田独自の世界を切り開いている。後世に残せるものがあるのはやっぱりいいなぁ。

出来る事なら帰国前までにもう一回行きたいです。
そして、ニキさんともお別れし、一日が終わりました。

ふらぺんちゃん、ニキさん、ありがとう。
私はデングリ返しを打ちて喜びたる。

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コメント

お、結局藤田さんのを見に行ったんだ。
しかし、ミロでのミグさんの失言(笑)には
爆笑させてもらいました♪

また遊びましょう。
てか、今度はシアトルに行きたいねぇ。

あ、ブログにリンク貼っていいですか?
こちらを見たほうが皆わかるかと・・w

夜8時までオープンしてたから観に行けたよ~。

あの失言はヤバいよなぁ~。(笑)

シアトル来てよ。来る時はもちろんグランジの格好で
来るんだよね。(笑)

リンクいいよ~。っていうか、自分の記録の為に詳細
に書いちゃったけど、他の人、こんな長文読まんよ
なぁ。ヘンタイ的な長さだよね。(笑)

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