●弘前での頼りない元ジモティ
伯母は、10代のほとんどを弘前で過ごしたそうです。今回も、父ヒロシからは、弘前の事は伯母(通称:レコちゃん)に聞けば分かると言われてついていきました。
しかし、到着してレコちゃんが一言。
「外国に来たみたいだね〜」
町が変わりすぎて、全く分からない様子の元ジモティー。頼りない事限り無し。(笑)
ホテルは、土手町のパークホテル。清水圭とロケ隊も丁度同じホテルに宿泊していました。
レコちゃんを初めヒロシ一家は、その当時私にとって曾祖父の経営する料亭兼自宅に住んでいたそうです。場所は、品川町にある大成小学校の校庭裏。
ホテルに荷物を置いて、昔住んでいた家に出発。しかし、ズンズン逆方向に歩くレコちゃん。母と私は、もちろん元ジモティーのレコちゃんについて行くだけ。
途中で「あれ?蓬莱橋?もしかしたら行き過ぎかも?」
エェ〜レコちゃん!母と突っ込む私。(笑)結局、大分遠回りして、その住居跡に到着。その敷地には現在三軒の家が建ち並び、レコちゃんは周辺の変わりようにビックリしていました。
町の余りの変遷に戦意消失したレコちゃんは、ただひたすらりんご等のお土産を買う事に生き甲斐を見いだしていました。りんごを一度に15個も買ったり、重いものを次から次へと…
結局、私が持つんだよね?アハハ〜アヘ〜
レコちゃんがお嬢様育ちのせいか、普段から大量買いなのか良くわかりませんが、三日間こんな状態で終始しました。
弘前の印象は、人が親切で温かくて良かったです。やっぱりどことなく顔立ちも関東の人とは違うし、言葉もちゃんと耳を意識させないと理解できないし、伯母とは受け取り方が違うけど、ちょっとした外国旅行といった感じでした。
さて、弘前にはじゃっぱ汁を始め、面白い名前の食べ物がたくさんありました。一番びっくりしたのは…
「けの汁」
しかし、実体は毛の汁ではなく(当たり前だ。笑)、細かくカットされた山菜や野菜たっぷりの汁でした。別名かいの汁とも呼ばれ、元々は小正月の食べ物だそうです。しかし、メニューに「けの汁」の文字を見つけた時の衝撃と言ったら…!