●おじさんのデザート
こちら、先週まではとにかく暑かったのですが、ここ何日か過ごしやすい陽気です。しかし、夏。夏と言えばアイスクリーム。
あるアイスクリームの思い出があります。初めて友達とイギリス旅行に行った時の事です(という話が多いような気もしますが。笑)。友達の母上の知り合いがイギリス人男性と結婚し、イングランド南部に住んでいるとの事で、一泊で遊びに行った事がありました。
到着したその日、母上の知り合いであるテルコさんお手製のローストビーフをご馳走になり(満腹で半分残した)、食後のデザートはおじさんがささっと作ってくれた熱々チェリーソースかけバニラアイスクリーム。
冷たいアイスクリームと「熱々」チェリーソースの出会い…私には衝撃的なデザートでした。ソースはシロップではなく何かしらのお酒。火を通すのでアルコール分も適度に飛び、下戸の私ですが、旅行の疲れも吹っ飛ぶ位の美味しさで、気がついたらローストビーフよりもゴッキゲンな笑顔で食べていました。その結果、その夜、テルコさんになんて失礼な事をしたんだと悶々として眠れませんでした。
おじさんは確かチェリーの缶詰と、自宅にあったお酒を使っていたのではと思います。帰国後、チェリーの実がゴロゴロ入ったお酒を見つけておじさんの真似をしてみた事もあります。同じように美味しくできました。
先週末、パイク・プレース・マーケットの地図専門店(このショップについてはまた後日書きます)に行ったついでに、マーケットの内部の輸入食料品店に入りました。
ヨーロッパからの食料品がずらーっと充実。ワクワクしながら店内を見ていると、アメリカでは珍しい栗のペーストに並んで
チェリーの実入りブランデー
おじさんが台所で火を通している場面が走馬灯の様に思いだしました。
結局、そのブランデーと、それと一緒に並んでいたイタリアのシロップ漬けチェリーの瓶詰め(Fabbriという会社のもの。瓶のデザインが最高)を買って家に戻りました。後はバニラアイスクリームを買って来るのみ。久しぶりにあの味が楽しめそうですが、きっと食べる時はテルコさんのローストビーフをも思い、ちょっと気まずい思いをしながら食べる事になるんだと思われます。(笑)
おじさん、テルコさん、いつまでもお元気で!
※Fabbriはチェリー入りシロップ、有名なものだったんですね。アマレナ・チェリーと言えばFabbriだそうです。こちらも開封するのが楽しみです。