2010年09月13日

●Toshiさんの柳ごおり

先日、アンティークショップに行った所、マダムから「こっちこっち!」と呼ばれました。

こんなものが…

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最初は「ん?中国のもの??」なんて間抜けな事を思ってしまったのですが、よく見たらちゃんと読めるじゃないか!日本語だよ。しかも住所氏名。

広島県安佐郡安村
○○敏○

そして、表にひっくり返すとTOSHIと、ローマ字で大きく書かれています。ベリーちゃんから教わった所、これは柳ごおりというものですね。かなり古そうなものです。

アンティークショップの人がつけたタグには「日系移民のスーツケース、$125」と記載されていました。スーツケースというより、収納ボックスの方が正しいのではないかと思ったけど、これを背負ってシアトルに来たのかな?

第二次世界大戦前のものですよね、きっと。

帰宅してから、その広島の住所と名字を検索してみました。この名字が、これまた全国姓名データベースによると二件しかない名字だったのです。なので、ここではご迷惑がかからないよう一応ぼやかし加工をしました。

その名字で検索すると二件のみ、株式会社ととある事務所を発見。どちらも広島の住所のもの。特に株式会社は、この安村のあった場所と思われる広島市安佐南区にありました。

段々胸が熱くなって来た。
恐らく、ご親戚の方であろうと思われます。

お知らせしたいとは思いますが、Toshiさんがどういう事情でアメリカ移民したのかを考えると、もしかしたら親族から大反対をされていたかもしれませんし、そんな人知らないと言われてしまうかもしれませんし…でも、自分のもしかしたら大伯父さんだののグッズが海外のどこぞで発見なんて情報が飛び込んで来たら、私だったら嬉しいとも思います。

住所を検索している間、被爆者手帳のページが検索にひっかかりました。両国の戦時中の出来事に思いを馳せると、なんだかこの柳ごおり一つ…色々なドラマを持っているなぁとしみじみとしました。