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2005年11月14日

●タルトだろ!

ppie.jpgハロウィーンの前に買ったカボチャが、何もされず、そのままの形で台所に放置されていた。Yちゃんが美味しいケーキを作ったとメールをくれたので、じゃぁこっちはパンプキン・パイでも作ろうかと画策。

しかし残念な事に私は作る気がなかった。
しかし、大丈夫。こういう面倒な作業のあるものはスーさんが俄然張り切ってやってくれるからだ。

スーさんは早速パンプキン・パイのレシピを検索。カボチャの下準備を始めた。
私がやったのは、カボチャの実を皮から取る事だけ…

下準備が終わって、夜の11時に足りない材料を買いにスーパーにでかけた。
そこで解せない事があった!!
今まで薄々勘づいていたけど…

なんでアメリカではタルトをパイって呼ぶんだらぅ!?

スーさんがクッキーのようなパイ生地を見つけてカゴに入れようとしたその手を静止した。
「それは、パイ生地ではない。こっちがパイ生地だ」

私が手にした箱には幾重にも重なる層になったパイの写真がついている。しかし、確かに「パッファーペイストリー」と書いてある。パイとはどこにも書いてない。しかし、見た目はパイ生地。

スーさんは「パイはこっちでしょう」と、すでに型になったクッキーみたいな生地の方を指差す。10分くらい一悶着。「それはパイじゃない!」「いや、これがパイだ!」「そりゃ、クッキーだろ!ほら、ショートブレッドみたいじゃないかぁ」

もうわけわかんね、アメリカ。

すると、側を通りかかった店員さんが「お困りな事はありませんか?大丈夫ですか?」と声をかけてきた。「ヤベッ」と我に返った。結局「郷にいれば郷に従え」ということわざを思いだした私はスーさんに従った。(スーさんが作ってるし)しかし、同時に本当の「パイ生地」の方「パッファーペイストリー」も購入した。(笑)

家に帰って、スーさんが色々材料を混ぜ合わせる。やけにタネがカボチャミルク?というように柔らかい。ミルク入れ過ぎだろ〜。とはいえ、私は何も言えない。取りあえず、「クッキー」のようなパイ生地に流し込んでオーブンに入れた。

やはりいつまで経っても中身が固まらない。恐らく2時間はオーブンで焼いただろうか。カボチャミルクもグツグツと派手に煮込まれていた。男の豪快料理といった風だ。まぁ、いいんじゃないでしょうか。

味の方は甘過ぎないし、まぁ、よく煮込まれたカボチャの離乳食といった感じのテクスチャーで、これはこれでいいんじゃないでしょうか。おふくろの味ならぬおっとの味。しかし、表面は二時間グツグツ煮込まれた戦いの後からボコボコになったわけで、月面写真ではありません。

でも、やはりこれはパイじゃないだろう!と、在米3年以上経過してから叫んでみる。

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コメント

…タルトだね。あきらかに(笑)

だよね!
未だ解せないですわ。(笑)

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