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ウォリンフォードという町を車で走っていたら、Istanbul Cafeというカフェを見つけた。トルコ料理のお店はシアトルで見た事がなかったので、そこで昼食をとることにした。

ものすっごい小さいカフェ。テーブルが4、5個しかない。アメリカのお店と言うよりは、ロンドンのそこらへんにあるような感じのお店。

気の良さそうなトルコ人のおじさんが一人で切り盛りしている。

スーさんはベジタリアンコンボ、私はナス料理を注文。このどちらにもスープとピタがついてくる。料理的にはレバノン料理等と同じようなメニュー。バクラバももちろんある。

料理が出されて食べている途中、突然保険局というか（？）そういう関係の人が現れ、お店の抜き打ち衛生検査が始まった。小さい店なので話し声が丸聞こえ。

検査官「冷蔵庫がないけど生ものはどこに保存してるんですか！」
おじさん「生肉は扱っていません…」
検査官「まさか家で調理したのを毎日持って来るわけじゃないでしょう」
おじさん「…」
検査官「調理したものだって○×△□！！」

おじさん、叱られちゃってる。そして見るからにアタフタしている。（笑）

このカフェにはトルコからの輸入食品も店の片隅に置かれている。そんな食料品を見ている途中、おじさんの調理場をちらっと見てみた。見たといっても、レジの真後ろだから丸見え。

炊飯器？みたいなのと、電子レンジだけだった。（笑）

おじさんがチンだけで料理作ってたのか！？

と思い込んでたら、スーさんの推測では、きっと奥さんが家でせっせと料理して、それをおじさんが持って来てお店でレンジしてるんだろう。

あ、そうか！（笑）

大丈夫なのかな〜と心配になるようなお店だが、アタフタしたおじさんがなんともほのぼのしてて面白かった。

例のお菓子「バクラバ」はお持ち帰りした。あまーいシロップがたっぷりしみたバクラバだった。甘さをもうちょっとひかえていればさらに美味しかった。しかしきっとそのバクラバも、あのおじさんの奥さんが一生懸命作ったトルコのママの味なんだろう。なんともおじさんと奥さんとの愛情溢れるカフェじゃないですか。