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６月９日、ワールドカップ開幕。

この日は丸一日カーディフ散策。スーさんのお父さんはウェールズ人。もちろん苗字もウェルシュ。スコットランドと言えばタータンですが、ウェールズにも各家庭決まったパターンのタータンがあります。初来ウェールズ記念に、二人でスーさん家パターンのキルトを作る事にしました。

スーさんの寸法を測りオーダー。女性用は出来合いのキルト型のスカートがあったのですが、サイズが合わなかったのでこれもオーダーしました。

店内の男性用キルトを見ると、キルトのすみにドラゴンの刺繍が施されてある。全ての注文をとり終わった後、おじさんがスーさんに改めて聞く。「ドラゴンの刺繍は入れますか？」

その時、私も一緒に話を聞きながら（スーさん入れるべきだ、と）大きくウンウンと頷いた。

それに気がついたおじさんはちょっと悩んだ顔をした（…こやつもドラゴン刺繍を入れたいのか？と思っていたに違いない。笑）「…女性用のキルトには通常ドラゴンの刺繍は入れませんが…小さいドラゴン、入れたいですか？」

入れる！！！！
というわけで、特別にミニドラゴンの刺繍を入れてもらえる事になった。

しかし、スーさん家の苗字が日本で言う山田とか田中みたいな非常に在り来たりな名前なのです。名前の由来にもわざわざ「ブリテンでナンバーワンの普及率のファミリーネーム、ウェールズで最も多いファミリーネーム」なんて書いてあって、自分の日本の苗字がちょっと珍しい分ちょっと凹みました。

The Smithというバンドがありました。バンド名の由来は、英国ではスミスが一番多い苗字でバンドが広く有名になるように、という事でつけられたそうです。（大学時代、友達が「ジョン・スミスの会」というのがあって、年に一度世界中のジョン・スミスが集うと話してくれた事があります。嘘か本当か知りません。笑）しかし、実際もっと多いのはスミスではなく、スーさん家の苗字だそうです。

取りあえず、キルトの出来上がりには二ヶ月かかるそうです。送られて来るのが楽しみです。