●たった3枚でもこの威力
何日も前から、5日は「パンケーキの日だ」とマダムが大騒ぎしていました。
わたしゃワケ分からず、パンケーキ食べましたよ…(笑)
昨日は、アメリカではフランス語でmardi grasと呼ばれる日でしたが、イギリス他英語圏では、shrove tuesday(告悔火曜日)と呼ばれ、パンケーキを食べる日として有名だそうです。
キリスト教の行事、四旬節には乳製品を始め滋養のあるものを食べてはいけないというルールがあったそうで、四旬節の始まる前日であるshrove tuesdayに、乳製品を使い切る目的でパンケーキを作って食べたというのが事の発端だそうです。
さらに、先日からマダムが「シアトル美術館でイタリアの特別展をやってるみたいだよ!」と大騒ぎしていました。
美術館へ。
特別展はどこだ!?と探してみると…
天国の門のレリーフ、しかも3枚だけが、いそいそと狭い空間に展示されていました。
マダムにはガックリだよ。「イタリアの」じゃなくて「天国の門のレリーフ」と言っておくれよ…。
「天国の門」というのは、フィレンツェのサン・ジョバンニ洗礼堂の東門を飾る、ギベルティによる旧約聖書を題材とした10枚のレリーフです。
今回展示してあるのは、たった3枚。何故か分からないけど、中途半端に3枚だけ。アダムとイブ、ダヴィデとゴリアテ、ヤコブとエサウの3枚でした。
しかし、さすがミケランジェロをもってして「天国の門」と言わしめたレリーフだけある!その繊細な描写と細部にわたってよく表現されたそのレリーフは、3枚だけでもかなりの威力を発揮していました。
脳が痺れた。さっすがイタリア。
美術館のサイトによると、その3枚は、修復が終わったものであり、その修復にはなんとギベルティが制作に要した時間と同じ位の年月がかけられたものだそうです。シアトル及び他都市を巡回したあと、フィレンツェに戻り、その後は海外に貸し出される事はないそうな。
2011年はイタリア 統一150年周年祭だそうです。その為に、イタリア全土あちこちで修復工事がされているようです。
イタリアに行くなら2011年以降だ!
うぉ〜!
…本当に行きたいよぉ。