2010年11月25日

●ルーテフィスク

今日は感謝祭のアメリカです。

この日の為に、アメリカは移動する人が多いのですが、丁度例の雪の日には知り合いがコネチカットの実家に戻る為に空港へ。飛行機は遅延し、大変な思いをして帰郷していきました。

そしてウチでは、今日のお昼ご飯はルーテフィスクを食す事に。

マダムはカーチャンがノルウェー系なので随分小さい時におばあちゃん家で食べた事があるとは言ってますが、味も何もかも忘れてるし、ほぼ初めて。私は見るのも触るのも食べるのも初めて。

その前に、ルーテフィスクとはなんぞや?

ノルウェーの伝統魚料理で、この季節に(主にクリスマス)食べる料理だそうです。カチンカチンに干された鱈を今度は時間をかけてアルカリ液(灰汁)に漬けて戻したものだそうです。それにバターをかけて、ポテトやレフセ(ペラペラのパン)等と一緒に食べるらしい。らしいらしいしか言えません(笑)

現在ではお年寄りが好んで食べる、若い人はマズいと食べない、ノルウェーでは食べる人が年々減ってる、逆にアメリカの方が食べられてる…等色々と聞きます。

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今回入手のルーテフィスク、北欧系住民が多く住んでいたバラードのスーパーの魚コーナーにて捕獲。この時期限定で売っているようです。鱈も製造工程もアメリカ産。見た感じ、半透明でプルプルです。こんな質感の魚、見た事ない。

マダム「美味しいかどうか分からない。怖い…。買うなら小さいのにして」
わたし「うん、そうだね…」

というわけで、一番小さいのを選択しました。色々調理法があるそうなのですが、まず流水で洗浄してオーブンで焼きました。出来上がったのをみると

買った時の半分に縮んでた!

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一人、一口分位しかないよコレ(笑)そして、恐る恐る食べてみると

ん?これ、鱈だね。当たり前だけど。食感がプルプルの所は全く馴染みないので、イヤな人はイヤかも?しかし、味は普通に鱈だし、別段おかしなものではないのではなかろうか!?無理矢理食感を例えると、あんかけを作る時にダマになってしまった片栗粉がもうちょっと魚の身のように繊維っぽいというか。もっと酷いものを想像してたので肩すかしというか(ノルウェーの人、ごめん)

普段、魚は頑にサーモンとハリバットしか食べないマダムも「あれ??別にマズくないじゃない。これなら大きいのを買っても良かったな」と、普通に食べました。

マダムがボランティアで通っている博物館は、北欧系のおじいちゃんが多いです。その中の一人はこのルーテフィスクが大好物で、ワシントン州中のルーテフィスクを食べ歩いた事があるそうです。

自宅で食べるのがいやな人でここらにお住まいの方は、こちらのリストに食べられる場所が書いてありますぞ↓
2010-2011 LUTEFISK DINNERS IN THE PACIFIC NORTHWEST

また、日本のIKEAにはあるかわからないけれども、こちらのIKEAには冷凍のものが販売されていました。