●大理石の彫刻
先日、テレビでアンティーク鑑定の番組を観ていたら、とある女性が大理石の少女の胸像を鑑定してもらっていました。
そんな事で、ルーブルのイタリア彫刻の間で大いなる感動を得た事を思い出しました。特にカノーヴァのエロスとプシュケの像。ため息が出る程美しいです。実は触ったら人間の感触がするんじゃないかい?という程滑らかで柔らかそうで繊細な描写から何からなにまで素晴らしいです。
そして、これはいつか実物を見たいと思っている彫刻↓とあるフランスの雑誌のベルニーニの特集からです。アポロンとダフネの像から。
ダフネが徐々に月桂樹になっていく様子。
↓プロセルピナの略奪から。この指の食い込み方、肌の弾力の描写が余りにもリアル。
プロセルピナのこの表情。「う…人生おわった…」
写真だけでもその迫力の片鱗を伺う事ができます。この頃のベルニーニはまだ20代前半だったというのも驚きです。
大理石の彫刻は、その滑らかな質感と冷たさが主題をさらにドラマティックにしていると思います。最近の私はちょっと大理石不足ですな。どこでもドアが本当に欲しいです。
L'ŒIL #496, 撮影:Massimo Listri