●萩原朔太郎「猫町」
今日はこどもの日。
かなりの晴天すぎて、かなり暑いです!これから、ここは夏に向かって西日地獄になるわけでありまして、今からこの調子だと先が思いやられます。
先日から、チーちゃんと好きな本について話しています。オスカー・ワイルドが好きだの、ジャック・ケルアックの路上が好きだのと言っているわけですが、ふと、とっておきの作品を思いだした。
萩原朔太郎の「猫町」
朔太郎については、大学時代に詩を何篇かしか読んだ事がないし、あまり記憶には残ってないのですが、この短編集は宝物のように何度も読んでしまっています。
特に好きなのは、シュールな逸品「虫」という作品。
主人公の心に、ある日「鉄筋コンクリート」という言葉が思い浮かぶ。彼は必死にその言葉の本当の意味を探り出そうと苦悩する、というもの…。
結局、主人公の見いだした「鉄筋コンクリート」の本当の意味は「虫」。シュールですね。これはきっと、ニンジンを食べて脳裏に思い浮かぶ色が紫色、と同じ事に違いない。
丁度この本を買った頃、イギリス人の友達から「好きな日本語は何?」と聞かれました。もちろん有無を言わせず「鉄筋コンクリート」と即答。
そしてその後どうなったかと言うと、彼は「鉄筋コンクリート」の曲を作ってしまったんです。曲の方もなかなかシュールかつ、鉄っぽい音の入った面白い曲でした。(音源があって友達のお許しがあったらココにいつかアップしたいです)
そして私も朔太郎と一緒に「両手を高く上げ、鳥の飛ぶやうな形をして、嬉しさうに叫びながら、町の通りを一散に走り出した。」のでありました。
※グダグダですみません。ちょっとお疲れモードです。(笑)