2006年03月31日

●ガイドのヤマダさん

kogamasao.jpg新しくなった大学の校舎地階にある大学博物館に行ってみました。

以前、隣りのビルに入っていた商品陳列館と刑事博物館、考古学博物館が合体していました。まず最初に商品陳列館コーナーを話しながら歩いていると、呼び止められました。

「なんとなく商品が置いてあるとおもうでしょう」

…全然別の事を話しながら見てたらイカンですよね。スミマセンでした。
それから、博物館ガイドボランティアのヤマダさんがつきっきりで展示物の解説をしてくれました。

【商品陳列館のコーナー】

ヤマダさんが語る!
伝統工芸品は将来消え去るというお話。

有田焼は、もうすでに原材料となる石が日本では採掘されつくして品薄になっているので、朝鮮半島から材料を輸入している。しかし、それも先はないだろうという事。

日本で生産されている漆の90%だか95%は輪島塗に使用されている。
漆の栽培はほとんど岩手県と長野県で、一本の木を育てるのに20年もかかるそうだ。そして採取される漆は200g程度。それで確か作れる漆器は5個分…だったかな?記憶が確かなら。
その他の漆器の漆は中国から輸入されているが、それも値上がりしつつあるらしい。しかし他アジアの漆は日本の漆と比べて質が悪いので、日本の漆器には使えないそうだ。

母の友人に椅子デザイナー・椅子職人の宮本さんという方がいます。宮本さんは、椅子を制作するにあたり先祖の育てた木を使用するのだから、自分も使うだけでなく後世の為に木を育てるという事で、北海道に土地を購入して自ら木を育てているそうです。

輪島塗の協会も、それ程国内の漆を使用しているのだからもちろんこういう事しているんですよね?
しかし、後継者問題以前に原材料も先細りとは日本の伝統工芸の未来が…。なくなるのは本当に惜しい。

【刑事博物館のコーナー】

以前から拷問具等が常設されていた刑事博物館。学生時代、よくアイアンメイデンを見に自分も訪れました。(笑)

まず、江戸の警察コーナー
ふらちゃん共々、一番気に入ったのは捕縄。何故か色付きの縄が何種類か置いてあるのです。ヤマダさんの解説では、季節によってそれぞれ縄の色を分けていたらしい。容疑者をくくる縄だよ、縄。そこにまで季節感を表現するとは!

江戸時代ってカッコいい時代だよなぁ〜
すっかり、この捕縄のみで江戸時代に興味津々です。

そういえば、入れ墨というのは賭博等の犯罪者に入れていたものの事を指すそうです(都市別によって、その入れ墨の模様や入れる場所が変わる)。その他は彫り物と言うそうです。

その後、拷問具やら晒し首の台やら、磔刑の為の十字に組まれた木…
と思ったら、実際に磔刑に処せられた12歳の少年の生々しい姿や晒し首の写真まで展示してあった…(汗)場所は現在の横浜暗闇坂だそうです。

そして刑事博物館コーナー最後の目玉はもちろんアイアンメイデン、鋼鉄の処女です。初めて知ったけど、世界でも12体残るうちの1つだそうです。ちなみに、ドイツには5体残っているそうだ。

ずっとレプリカだと思っていたけど、本物だったとは…
って事は、その目の前のアイアンメイデンで処刑された人もいるって事か…(汗)

考古学博物館のコーナー…この時点でヤマダさんの解説も1時間半程経過(多分)。半分疲れてしまいました。ただ、日本には石器時代がないと言われていたそうですが、あった事を証明する石器を発掘したのが、母校の教授だったそうです(確か1949年頃)。ちなみに、ヤマダさんは考古学専攻卒で、土偶についての卒論を書いたそうです。土偶について熱く語ってもらいました。

博物館については以上です。二時間程に渡るガイドを務めて下さったヤマダさん、どうもありがとうございました。

続く


●駿河台が…

meiji.jpgお茶の水で待ち合わせて、ふらぺんちゃんと会って来ました。

お茶の水は私たちが学生時代を過ごした場所です。自分自身、ここ数年お茶の水を訪れていなかったので、とても楽しみにしていました。

しかし、そこにあったはずの大きいビル(古いわけではない)が消え、駐車場になっていたり、ベルツ水を販売していた薬局がなくなっていたり、雑貨屋貿易がカレー屋になっていたり…

そして何より、ふらぺんちゃんと私が通っていた大学の、そして私たちが通っていた学部の校舎が近代的なガラス張りの校舎に建て変わってしまっていた事。これがイマドキの大学なのか!(上画像)

あの小汚い校舎がなくなって、寂しいやらなんやら…

内部に入ると、小洒落たレストランまである。メニューにはワイン云々等と書いてある。なんだかなぁ〜。師弟食堂はどこへ行ったのだろう。(泪)

続く

2006年03月30日

●御門屋の揚げ饅頭

ageman.jpg寒い!!ブルブル....

今日は、午前中に国立近代美術館の「藤田嗣治展」に行き、その後おばあちゃんが住む伯母さんの家に行く予定だったのですが、早起きに失敗。展覧会は日を改めて行く事にし、伯母さんの家へと急ぎました。

私のおばあちゃんは和服裁縫の名人です。私も従姉妹も母も伯母達も…おまけに近所の人も、持っている着物は全ておばあちゃんの手縫いです(笑)

伯母さん家に到着しておばあちゃんの部屋に行ってみると、一段と小さくなった背中で着物を縫っている所でした。でも、元気そうで何より。伯母さんも元気でした。

今日の画像は、帰宅途中買った

御門屋の揚げ饅頭

私の「苦手な物=あんこ系菓子」の中でも、数少ない食べられる(というか、大好きな)あんこのお菓子。ウマい!こんがりと油で揚げてあって、見た目からして美味しそう。しかも油っこくないし、こし餡の甘さが控えめな所がイイ。ちなみに、今回、日本に帰る事が決まった時に食べたい物リストに入れたお菓子の一つ。(笑)

対して、スーさんはあんこ系菓子は全般的に大好物。日系スーパーに行って、スーさんが必ず買うのが

大福!

もし、サモ・ハン・キンポーが大福星をリバイバルする事になったら、是非スーさんを大福星の新キャラとして登場させてもらいたい。(笑)

そして、日系スーパーのお世辞にも美味しいとは言えない冷凍の大福を食べて「オイシ〜イ〜!」と言っているスーさんに、この本当にウマい揚げ饅頭を食べさせたい。

帰国する日、もしこのお菓子を見つけられたらお土産に持って帰りたいと思います。ここの紙袋(チラッと画像に写ってる)もまたカワイイんだ。


2006年03月27日

●Arabiaのティーカップ

arabia.jpg母はなんでも取っておく人です。さらに、それをしまったまま忘れてその存在すら忘れてしまう、という事が多々あります。一方、私はお金を色んな所に入れつつ、すっかり忘れ、半年程経ってから再発見して喜ぶ人間です。まんまと遺伝したようです…

昨晩、母が台所の棚を整理していました。

すると、出てくるわ出てくるわ、すっかり忘れ去られたお皿やらカップ…etc

そして、その中にお宝発見!

廃盤になったフィンランド、Arabia社バレンシアシリーズのティーカップ(新品)

棚にはこれと同じカップが二客飾られており、すでに使用されています。
母が言うには、最初に二客購入した後、追加でもう二(三?)客買ってそのまま棚の奥に入れてしまったそうです。結局、母に存在を忘れられ棚の奥で何年も熟成していました。

母も再発見して大喜び。
「コレ、シアトルに持っていきなさい!」
…うやったぁ〜!

Yちゃんと先日会った時、丁度このカップの話題になりました。(ちなみに、Yちゃんはこのバレンシアシリーズのティーポット(Sサイズ)をずっと探しています。もしどこかで見かけた方がいらっしゃいましたらご一報ください!)

Yちゃんが言うには
「昔、このカップにミルクティーをいれると、ミルクティー色がすごく奇麗に見えて美味しいよ、なんて言ってたよね。ミルクティーは嫌いだったのに、それを聞いて以来このカップでミルクティーを飲むようになって、今ではミルクティー派ダヨォ!」

…なかなかコ洒落た事を言ってるじゃないか自分。スーさんは、プラスチックのコップでジュースを飲んでも平気な人なので、そういう気持ちすら失っていた…。ガーン
でも確かにコレ、そうなのです。温かいぬくもりを感じるこのカップにミルクティーを入れると、他のカップより美味しく感じるのです。

精神面、物理面含めてYちゃんから与えられてばかりいた学生時代(本当にYちゃんは気前良い人で、色々お世話になっています)、自分もYちゃんに小さいながらも与えられるモノがあったのかなと、ちょっと嬉しくなりました。

…イヤ、ただミルクティー好きにしただけだから(笑)
Yちゃんには今後頑張って恩返ししていきます!

母からもらったこのカップでミルクティーを飲む時、そんな学生時代のYちゃんとの思い出も一緒に思い出しながら、楽しいティータイムが過ごせそうです。

●三渓園

sankeien.jpg三渓園に桜を見に行きました。三渓園とは、明治39年に原三渓という実業家(岐阜県生まれで、横浜の豪商原家の養子になったそうです)によって開園された横浜本牧にある日本庭園です。

今日は、温かくて天気も良かったので園内は桜を見に来た観光客がたくさん。桜も本当に奇麗に咲いていました。そして、すでに木の下で宴会して酔っぱらっている人達も…(あんな所で宴会していいのか謎)

入り口を入ってすぐに池があり、その向こうに三重塔が見えます。その時点でもうワクワク。まさに日本を満喫じゃ〜!園内には、日本各地から移築した寺院の建物、家康等にまつわる重要文化財級の建造物が点在し、また合掌作りの家まで移築されています。広大な敷地には小川あり、橋あり、小高い丘ありと退屈させず、また季節によって四季折々の自然を楽しむ事ができます。入園料500円であれだけ楽しめればもう満足。

移築された建物で思いだしたのが、江戸東京たてもの園。学生時代、学芸員養成過程でこの江戸東京たてもの園を訪れた事があるのですが、古い建物を楽しむならココもオススメ!

今日の画像もフリッカー参照

そういえば、近所の空き地に映画かドラマのオープンセットがこつ然と現れていました。画像はコチラ

手前の木枠の部分に「愛と死をみつめて」と書いてあったので、先日放送された草薙ドラマだと思ったのですが、旭川商店街と書いてあるので違うようです。もしこの商店街をどこかで見たら、どのドラマ(映画)だったか教えてください〜!

2006年03月25日

●エンゼルパイ さくらんぼ

angelpie.jpgYちゃんから、画像が添付されたメールが来ました。画像は

エンゼルパイ さくらんぼ

おぉ〜、先日二袋買ったよコレ!しかし、二袋ともシアトルにもって帰る為(私一袋、スーさん一袋)、まだ食べてない。そこで、次回会った時に一個頂戴とお願いすると

残ってたらね

というつれない返事が返って来た。(笑)
コレ、絶対全部食べちゃうだろう〜!
やっぱり今食べたいなぁと思い、早速三袋目を買いにスーパーに走った。

まだあった!!と思い、手にとろうとした瞬間

それが…ロッテのチョコパイだった事に気がついた。

ガックリ…本当にガックリ!というか、紛らわしい。同じ場所に似たような袋物を置かないでくださいよ…(泣)というわけで、もうエンゼルパイは跡形もなく消え去っていました。

しっかし、「エンゼルパイいちご」は本当に無いですね。エンゼルパイと言えば「いちご」の人間としては寂しい限りです。なので、さくらんぼ(さくらんぼ味も好き)は大期待。でもパッケージを見る限り、いちごに入っているいちご粒ならぬさくらんぼ粒は入ってなさそう。

アメリカにエンゼルパイに似た商品でMoonPieというものがあります。以前ここでも書いたBop Street Recordsにお菓子の自販機があります。その中に入っていて、一度買って食べた事があります。

エンゼルパイとMoonPieを比べたら、日本人の私にはやはり外にコーティングされたチョコ、ビスケット、マシュマロ、甘さ、どれをとってもエンゼルパイに軍パイが上がります。

しかしMoonPieの歴史は古く、なんと1917年に開発され、50年代には有名になっていたそうです。エンゼルパイを開発した人もこのMoonPieを食べて参考にしたかも?


2006年03月24日

●マジック・パール・カル

egg.jpg去年帰って来た時の事です。駅で電車を待っていたら、母がKIOSKのある商品を見て

あぁ〜、コレコレ。美味しいのよ。
買ってく?

それは、どう見てもただのゆで卵

家でも作れるじゃん…そう思っていると「コレね、味付けゆで卵で妙に美味しいの」

殻付きなのに味付き?母は知り合いから「この卵、妙に美味しいのよ」と言われて一度もらった事があったそうです。早速、家に帰って食べてみると

母の言う通り妙に美味しい。ゆで加減も抜群。爆発的な美味しさ!ではないけれども、地味に、そして妙に美味しい。中心部までもほんのり味がついている。

外見は殻付きの普通のゆで卵だけど、ゆで卵自体に塩味がついています。醤油味の煮卵が殻から出て来るわけではありません。(笑)どういう製造方法かはココを参照。→たまご博物館内「味付けゆでたまご製造工場」

巷では知る人ぞ知るゆで卵のようですが、知らない人間にとったらただのゆで卵にしか見えないですよね?ましてやそんな至極普通に見えるゆで卵をKIOSKで買おうなんて…普通思わないですよね?

KIOSKで一個一個白いネットに入って売っています(殻の剥き方を指南した紙ナプキン入り)。まだ食べた事がない人は挑戦してみてください。