●モリシー、シアトル公演
時既に昨日ですが、モリシーのシアトル公演に出かけてきました。
ここの所、不運続きのモリシーさん。モリシーさんとは、元ザ・スミスというバンドのフロントマンだった人で、現在はソロ活動をしています。先日まではイギリスをツアーしていましたが、スウィンドンのショーでは一曲目を歌い終わった後に呼吸困難で倒れ、リバプールのショーでは客席から投げつけられた水入りコップが頭に直撃し
「グッバイ」
と、一言だけ言い残してその場でショーを終了!
今日は、モリシーの無事を祈って温かい目で見守るようショーを楽しもうと意気込んで行きました。
しかし、到着したらスタンディングではなく、座席だという事に気がつく…これではモリシーに駆け寄れないではないか!
一つの心配…アメリカの元スミス・ファンはちょっと怖そうだなと思っていたのですが、これが案外普通。普通すぎました。想像では、太った人とか心に茨を持ってる人とかシャイな人とか昏睡状態の人とか出っ歯の人とか丸刈りの人とかいると思ったら、太った人はさすがにいた。
アメリカに来るのが初めてだという前座のバンドDoll and the Kicksの演奏が終わり、ステージが整い、やっと出てきたモリシーさん。
思わず私は豪快にジャンプ。イエス並みのテンションではしゃいでしまいました。しかし、気がつくと、そこまで興奮しているのは私だけでした…
最初に演奏したのはThis Charming Man。スウィンドン公演では、この曲を歌った後ぶっ倒れてしまったので、ちょっとハラハラ。でも大丈夫で一安心。
しかし、もうすでに4曲目位にはダルダルでちょっと息が上がっているモリシーさん。やはりベジタリアンゆえ、体力がないのか?途中、MCでターキーは抗生物質が80%云々と、感謝祭のターキー批判してました。確かThanks Killingと言ってた(笑)
※我が両親は、素でサンクス・リビング・デーと呼んでいます。私もわざわざ指摘しません。
元文学青年のモリシーさん、若い頃も体力なさそうな感じでしたが、今日はちょっと足元もふらついてるし…いや、あれは普通に踊っていた可能性?何か疲れてたような感じも。途中、声が裏返っちゃったりもしていました。
会場が一番盛り上がったのはセメタリー・ゲートだったかもしれません。ふと背後から合唱が聞こえてきたんですな。まぁ、私も歌っていたのですが、背後のグループが大声で大勢で歌っているのです。ふと見ると
お兄さん達5、6人が上半身裸、胸毛+ギャランドゥ露出でわいわい歌っていました…
まぁ、そんなこんなでアンコールでは一曲だけ(本当に一曲だけ)演奏し、とうとう最後のその瞬間!!
モリシー御大、シャツをご開帳、そして脱ぎさった
その瞬間、会場も興奮のるつぼです。私も50cm位ジャンプした、思わず。さらに、ステージにわんさか人が乗っちゃってyoung and aliveな状態でモリシーに抱きつくお約束つきでした。
何はともあれ、混乱もなく、モリシーがぶっ倒れることもなく、安全に滞りなくショーが終わって安心しました。
ヨボヨボになる前にスミス再結成祈願。