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2006年11月16日

●顔のYシャツ体験記

kao_1.jpg前々から

顔のYシャツ

への憧憬を書き連ね、おまけに缶バッジまで勝手に作ってきたので、ご存知の方は多いかと思います。(ココ)「顔のYシャツ」というのは、神田は小川町にあるオーダーシャツのお店。大学時代の散歩途中によく見ていた大きな顔の看板で有名なお店です。

今日、実はベリーちゃんと行って来たんですよ。オーダーしに。それはそれはビクビクしながら入店。

店内はシャツが壁面にずらーっとならび、お店番のおじさんが一人椅子に座っていました。

「…シャツをオーダーしたいのですが…」
「あぁ、オーダーね」
「………一枚いくら程度でできるのでしょう?(←一番知りたかった事)」
「表にシャツの生地がたくさん並んでるから、その生地によるからね。大体8000円程度かな?」

表の什器に様々な生地が並んでいました。シマシマ、ギンガムチェック、無地…etc。好きなのを選んで中に持って来てねとおじさんは言い残して、店内に戻りました。(什器内の生地は弱冠値段の違うものが揃っています)

小一時間、どの柄がいいのか悩む私とベリーちゃん。取りあえず数種類に絞って中に戻った。

そして、肝心のシャツにつけてもらう刺繍について切り出した。

「学生時代、よくこの顔の看板を見ていまして、この看板の大ファンなのです。そこで、こんなものを作ってみたりしました」(私が作った顔シャツの缶バッジをおじさんに見せる…勝手に看板をバッジにし、著作権侵害で怒られるかな?とビクビクしながら取り出すと…)

「あらあら、よくできてるねぇ〜。看板そっくりだねぇ。」(おじさん、喜んでくれた!そして、4色1セットなので、と言って渡す)

「所で、この顔の刺繍を入れてもらう事は可能なのでしょうか?」
「これは複雑だからねぇ〜。刺繍は専門の所に頼んでるの。難しいと思うよ。こんなバッジの様に奇麗にできないだろうから無理だねぇ」

ダメだった…(撃沈)

そうなると、Bプランだ。
「刺繍のパターンはもう決まっているのでしょうか?ある程度、リクエストは大丈夫ですか?うさぎの刺繍は大丈夫ですか?」

大丈夫だった。(喜)

kao_3.jpgシャツのオーダーは2枚以上から。シャツ1枚、刺繍込みで8,000円程度。2枚で16,000円。(生地は別々の柄でOK)既製品のシャツを買うより安い!これで自分ピッタリのものが出来るのはかなり嬉しいし、随分贅沢な気分。というか、好きな刺繍を好きな所にいれる事ができるし、まさに世界に1枚のシャツができる!(画像は領収書。顔のスタンプが!欲すぃ〜!)

ちなみにベリーちゃんは、1枚は襟に小さいスコッチテリアの刺繍、もう1枚を腕の部分に馬の刺繍をリクエスト。私は二枚ともポケットに白うさぎの刺繍。

シャツは2週間でできるそうです。出来上がりがワクワクである。

店主に「オーダーのシャツはもっと値段の張るものかと思いました」と切り出すと、生地によるからね。表に出てるのと違ってこういうのもあるからね、とカウンターから生地サンプルを出してくれました。

イタリアやスイス等、ヨーロッパから輸入された本当に上質な生地のサンプル。

やはり値段の高いモノは明らかに生地の質感が違う…。私は表に出ている生地で十分だ。(笑)

というわけで、物腰柔らか、親切で気さくな店主のいる「顔のYシャツ」レポートでした。シャツのオーダーは是非「顔のYシャツ」さんへ!

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顔のYシャツ
千代田区神田小川町2−1
地下鉄小川町の駅からスグ。顔が目印。
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顔のYシャツのうわさ話は続きを↓

顔のYシャツさんについて検索した時に、実は金正日のシャツを作った等という噂話を読んでいました。それをおじさんに聞いてみました。

実際には金正日ではなく、お父さんである金日成のシャツを作ったそうです。

事の顛末は、ある日突然7〜8枚に渡るFAXが届いた。そこには寸法が詳細に記入されていた。生地も細かく指定されており、全てシルク等最高の生地だった。誰の為のシャツかは特に書いてなく、いぶかしく思いながらサイズを確認して制作。確か8枚程作ったそうです。

特徴的だったのは、首周りがとても広かった事。金日成は晩年?首のうしろに瘤が出来ており、そのため首周りの寸法がとても広くとってあったらしい。

シャツを作ると、それを北京に送る事になったそうです。支払いに来た男性に、おじさんがなんとなく思っていた(連絡先電話番号で例の場所と分かってそう思ったのか?)、このシャツは金日成のですか?という質問をしてみると、その男性は「そう思ってもらって結構です」というような曖昧な返事をして去って行ったそうです。

その後、学生さんがお店に立ち寄り「北朝鮮の金日成の記念館(だか何か)に行った時に、展示にあった金日成の遺品のシャツにここのタグがついていた。なんでですか?」と、質問しに来た人がいたらしい。

そして、後日、雑誌社だか新聞社からも取材に来た事もあったらしい。

なぜ顔のYシャツが選ばれたのかわからないけど、おじさんも特に理由は分からないし、あそこ(靖国神社の近所の例の場所)からほど近い場所にあるという単純な理由からかも知れません。

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後日談:
「顔のYシャツ、シャツが仕立て上がりました」

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コメント

ここの記事を読んで、私も顔のワイシャツに
シャツを買いに行ってきました。
昔からあの場所にあの看板、学生時代のころから気になっていましたが、なかなかいい値段なので学生の身には高根の花。
 ご主人もご主人の奥さんもいい人でした。
店内は時間を巻き戻したような正に古き良き昭和のアットホームな雰囲気でした。
 今度は長袖シャツを注文しに行きたいです。
 

コメント、どうもありがとうございます!

ここを読んでとはとても嬉しいです!
やはりあの看板は気になりますよね。
それにやはりオーダーシャツは高そうですし…。

ご主人と奥さん、お元気そうで安心しました。
先日の地震の時、あの看板やおじさんおばさんが無事だったか密かに?心配していました。大丈夫そうでホッとしました。

店内のあの雰囲気!なんだか下町にあったおばあちゃん家を思い出します。
私は長袖を作ったので、逆に半そでを作りに行こうかな?

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